ドライブでの心霊体験

ある夏の夜のことです。

免許を取り運転にもなれた頃、私は仲の良い友達と、男女4人でとドライブをして休日を過ごすことになり、1日遊んだ帰り道、山の中を走っていました。

すっかり日も落ち、暗い参道には、私たち意外に走行している車は見られませんでした。

ですが、車内は他愛のない会話で賑わっており、久しぶりに4人で過ごした1日を振り返り、笑いあっていました。

しばらく走っていると目の前にトンネルが見えてきました。

トンネルに入る頃、私は少し寒気を感じました。

冷房の効きすぎかなと思っていた時です。

トンネルを抜け、すぐにカーブに差し掛かりました。運転していた友達が、ブレーキが効かないと慌てだし、車内はパニックになりました。

このままでは崖に落ちてしまう!

咄嗟にサイドブレーキをかけ、車はなんとか止まることが出来ました。

とても焦りましたが、なんとか山道を抜け、コンビニへ立ち寄りました。

 

何が起きたのか、ただのブレーキの故障なのか、

皆は一斉に話し始めますが、ただ1人白い顔をして黙っている子がいました。大丈夫かと聞くと、トンネルを抜ける時、窓の外に前髪で目元が隠れ、擦り切れた着物のような服を着た女の人が立っていたと言うのです。それを聞き、私たちの背筋は一気に凍りつきました。

外の空気を吸おうと車を降りた瞬間です。

(うわ!)

叫び声が聞こえました。

黒い車体には誰のものかわからない白濁した手型が複数付いていたのです。

 

後で聞いた話ですが、そのトンネルは地元でも有名な心霊スポットだそうです。

古くは有名な街道の難所であり、多くの人が命を落としたそうです。女性の霊の目撃例が耐えないのだとか。隣には封鎖された旧トンネルがあるそうですが、私にはそこへ心霊スポット巡りに行く人たちが、理解できません。

二度と近づきたくないと思う場所での恐怖体験でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です