「あっ、涼子ちゃ〜ん!今日も綺麗だね〜!」
「もうやだー。慶次さんたら。」
「よう、紗栄子。相変わらず、不細工だな。」
「んだと?コラ、喧嘩売ってんのか?何だよ急に!」
「いや、あいつの真似しただけ。綺麗とか言いたく無かったんだよね。」
「あー、横田慶次ね。女ったらしで有名なガキ。」
「そーなんだ。そんな風には、見えないけどな。喋らなければ。」
「やっほー!お元気?何?悩みでもあるの?いけないなあ、折角の美人が台無しだよ!」
「おうガキ!コラ、誰の女にちょっかいかけとんのじゃコラ!」
「……。」
「紗栄子、ヤバくねえか?イカツイのに絡まれてんぞ?」
「ほっとけ、ほっとけ。ヤバいのは絡んだ奴だよ。」
「?」
ボカ、スカ、ゴン。
瞬殺と言うのに、余りに瞬殺だった。
厳ついお兄さん達が3人程伸びている。
「何?あいつ、あんなに強えーのか?」
「ただのルックスと、軽口だけで、女口説くの野放しなわけないっしょ?あいつは喧嘩に負けたことないの。私だって勝ったこと無いんだから。」
「な?マジ?お前が?て、言うかあいつと喧嘩したことあんの?」
「あるよ、33戦33敗。当たりも掠りもしない。て、言うか完全無視。」
「なんだって?お前確か、フルコン空手全国覇者だよな?」
「所詮女が拳なんか握るもんじゃない。乳揉まれるもんだ。ですって!最低ーよね。」
「まあ、あいつなら言いそうだ。」
慶次が紗栄子に向かってスタスタと近寄ってきた。
「よう。紗栄子。お前まだ、生きてたの?
何、お前にも遂に彼氏が出来たってか!?」
「……。」
「は、シカトかよ。まぁ、俺に勝てないんじゃ、所詮女の全国だよな。」
「ヤァ!ハァ!セイッ!」
「ヨッ、ホッ、ハッ。まぁ精々この程度だな。じゃーなブス!」
「なぁ、慶次ってお前に気があるんじゃねえか?」
「はぁー?何言ってんの?吐きそうになること言うなよ!絶対そんなんじゃないって。大体なんであんな奴。」
「はいはい。そう思ってるの、お前だけだと思うけど。」
キーンコーンカーンコーン
「じゃーな、就業時刻だ。」
「まて、隆!取り消せー!」
to be continued……..
西川様
投稿ありがとうございます!
楽しい作品を拝読しました。
またよろしくお願いします!
不定期に連載しようと思ってます。
こちらこそ、よろしくお願い致します。