WORLD BREAKERZ

第2話
「血の破壊者」
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アジムイズルとシックスが帰ってきて
2人がオレに声をかけてきた。

「終わりましたよ、ハイド」

「さっさと、帰ろう。
我はメンテナンスがあるからな。」

オレは連絡無線用のノートPCを
閉じて立ち上がった

「分かった。
それなら、オレについてきてくれ」

そう言って、PCを片付けて
2人と 共に深い森に向かった…。

「ほう、『今回』はココを開くんだな」

シックスが、そう言ってるのに うなずき
オレは 腕輪をはめて 岩に触れた。
『ゲートの腕輪』
(腕輪をはめた状態で 念をこめると
そこにゲートができる。使用可能なのは
所有者のみで、しかも1度 ゲートとして
開いたところは 使用者が入れば
元の物質及び構築物となる。
世界の破壊者しか持っていないアイテム)

すると、岩が動き出し
下へ続く階段ができた。降りると
アジトについた。
(用心のためゲートは
人目のつかないところに
作るようにしてるけどアジトは
地下にあり、また 本来なら
たどり着けない位置にあるため
腕輪の持ち主しか 入れないから
そんな必要ないんだがな…)

と、考えてるうちに
扉をアジムイズルが開けて
中に入った。内装は 初めは
古びた感じであり
薬の調合室とキッチン、
浴室、書斎、寝室、
多くの空き部屋しか無かったが
2人と出会って活動していくうちに
設備が整った。
部屋は それぞれ自分のがあり
アジムイズルは 刀の保管庫と
鍛冶部屋、プライベートルーム。
シックスは 武器庫、射撃訓練場、
武器制作部屋、プライベートルームという
感じで それぞれに必要なのがそろってる。

(もはや、アジトというか
豪邸みたいなものだな)
と思いつつ もう一つのオレの部屋である
作業部屋に入った。
オレ自身、ハッキングなんざ 不得手だが
無線機などの道具を創り
使うぐらいならできる。
今は、コンタクト型通信機の
最終調整段階だ。
これが できれば
さらに、仕事が はかどるだろう。

と、作業を終えると
白髪の侍のような袴姿の男…
アジムイズルが入ってきた。

「ハイド、少し良いですか?」

オレは振り向き アジムイズルに
用件を問いた。
すると、アジムイズルは
オレに提案してきた

「仕事が終わったので
たまには、街の方へ
出かけて遊びませんか?」と。

「まぁ、別にオレはいいけど。
それにしても、なぜだ?」

珍しい提案なので問うことにした
すると 意外な答えが出てきた

「行けば…何かが変わる…
今までの自分たちが 殺されるような
予感がするのです。」

内心 ほくそ笑みながら返事した

「ふむ…。
それなら 行ってみようか。
お前はどうだ?シックス」

(どうせ、最近 退屈していたし
殺しとか 殺し合いができそうなら
楽しみだ。)

と、微笑み アジムイズルの
後ろに居る男を見た。

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