自転車の悲劇
TA mu
小学生の時、近所の同級生と仲が良く3人で遊ぶ時が多かった。登下校も毎日一緒で休みの日もサッカーをしたりして遊んでいた。
ある日、3人で友達の家に遊びに行くことになった。その友達の家は坂の上にあり、歩いて行くには遠かったため、自転車に乗って3人で行った。4人でカードゲームやボードゲームをし3時間ほど彼の家に滞在していた。
5時のチャイムが鳴り私達は帰ることになった。
帰る道のりでも私達は楽しみを求めていた。私達は、誰が一番早く下り坂を、自転車でおりれるのかという勝負をすることにした。
「よーいどん」とみんなで声を合わせ、危険知らずの私達は全力で坂を下った。1人ダントツで速く、私達2人は遅れをとった。負けを悟った私達は恐怖を感じ少しスピードを落とした。すると数秒後「ガッシャーン」と嫌な音がした。
私達はその音がする場所に近づくと速かった友達が倒れていた。彼は肘と膝が擦りむけており血が出ていた。私達は彼に「大丈夫?大丈夫?」と心配そうに声をかけると彼は「てぃっちゅ、てぃっちゅ、のみもちゅ」と言った。私ともう1人の友達は何を言っているのか理解できなかった。
私達がもう一度聞くと泣きながら「ティッシュ、飲み物」と言った。最初に声をかけた時に理解できなかった言葉の意味がただの単語だったことに私達2人は笑いが止まらなかった。
今でも彼に会うと私達は「てぃっちゅ、てぃっちゅ、のみもちゅ」と呼び、ひとつのいじりネタとなっている。
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TA mu
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