『カップルに挟まれた君の名は。』純心温

 純心温

 

2016年大反響を呼んだ、映画『君の名は。』
当時、私は専門学生でした。
クラスで、『君の名は。』の話がたびたびのぼっていました。話し合わせのため、映画館に観に行くことにしました。
女友だちを誘おうか悩んだのですが、映画が恋愛映画だけに変な空気になっても嫌だなと思い、男友だちと恋愛映画は気持ち悪いので一人で観に行くことにしました。

一番見やすい5人席の真ん中の席に座り、ポップコーンとジュースを椅子にセッティングし、映画がはじまるのを待っていました。

すると、右隣に大学生くらいの若いカップルが座りました。
そこまでは、まだ良かったのですが。
左隣にですね、ヤンキー系のカップルが座り。
カップルに板挟み状態にされながら恋愛映画『君の名は。』を観る事になったのです。

予告編が終わり、序盤は何ごともなく映画は進んでいきました。
けれど、カップルに挟まれている気まずさや、変な緊張感からジュースを序盤から結構な勢いで飲んでいました。

映画が中盤に差し掛かり、物語の感動シーンでなんと、左隣のヤンキーカップルがキスをし始めました。

おいおい、こんな所でと思いながら。無視して映画に集中していると
右隣の大学生カップルの彼氏から、肘でキスをやめるよう注意してくれというニュアンスで、軽くつつかれ。

なんで、こんな板挟み状態にならなきゃいけないのかと思いながら、
でもヤンキーだから変に絡んだら。後々面倒くさそうだし、冷静になる為にジュースを飲みました。
すると序盤から、飲み始めていたせいでジュースが少なくなっており、
無理に吸おうとすると良く出る、ジュースの音じゅじゅじゅ~みたいな音とキス音が変に混ざり合い、感動シーンにも関わらず会場が一瞬笑いに包まれました。

結局、後半戦はトイレタイムが多くなりいまいち内容が入ってこなかったけれど、話のネタが出来、学校で話す度に盛り上がってよかったです。

 

 

おしまい

 

 

作者紹介

純心温

デザイン専門、ボクシング、youtube、就労支援のボランティア、バイトと様々な活動をしています。

 

 

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