『ドクター・ストレンジ』映画レビュー~「上から目線の天才外科医。彼を目覚めさせたのは、魔術――」

 

writer/K・Kaz

 

 

 

今回は、大ヒットした洋画、『ドクター・ストレンジ』のレビューをおとどけします。

まずは、ストーリーからご紹介します。

 

 

STORY

 

脳外科医・ストレンジは、天才的な技術をもち、地位も名誉も手に入れた完璧な人生を送っています。

ところが、交通事故に遭い、両手が動かなくなってしまいます。

何とか元どおりにしようとしますが、状況は絶望的です。

ある日、ストレンジは、下半身不随だった男が、元どおりに自分の足で歩いているという話を聞きつけ、半信半疑の気持ちで会いに行きます。

ストレンジは、どうやったら治るのか問いただします。

男は、
「ネパールのカーマタージへ行け」
と答えます。

  最後の望みをかけて旅だったストレンジは、裏路地で襲われかけたところを助けてくれた男・モルドに導かれて、遂にカーマタージにたどり着き、指導者エンシェント・ワンに魔術の世界を見せられ、
「魂を癒せば、繋がっている体も癒す事が出来る」
と教えられて、魔術の修行をはじめます。

魔術の世界を深く学ぶうち、読むことを許されない秘術の本があることを知り、こっそり盗み出して、時間を操る道具「アガモットの目」を持出して、破れたページを復元させてまで読んでしまいます。

そこに書かれていたのはダーク・ディメンションという別次元にいて地球侵攻を狙っているというドーマムゥについてでした。

時を同じくして、ドーマムゥの力に魅せられてエンシェント・ワンを裏切ったカエシリウスがドーマムゥを防ぐ結界を壊そうとロンドン・ニューヨーク・香港の拠点を攻撃しはじめるのでした。

 

 

 

REVIEW

 

科学の信奉者だった脳外科医が、魔術の世界を知って、やがて世界を守る魔術師となってゆきます。

しかし、元々の性格を変えられないのか、必要とあれば書庫に忍び込んでまで魔術書を読み漁ったり、仕方がなかったとはいえ襲ってきた敵を殺してしまったことに、
「あるまじき事をしてしまった」
と罪悪感を抱いてしまったりと、天才医師として第一線で活躍してきた頃の名残が垣間見える時もあり、親しみさえ持てました。

本作の魅力は、魔術を使って戦ったり移動したりするシーンです。空間が歪み、地面と壁が入れ替わり、大きなビルも熱せられた飴細工のようにグニャリと曲がって、見ているこちらの平衡感覚も揺らいでしまう程の、迫力ある映像の連続でした。原作コミックを見ていないので、話の展開が早すぎたりする感じがしたりもしましたが、一見の価値はあると思います。

 

 作品の評価は星3.5とさせて頂きます。

 

  ちなみに本作品はアイアンマン・マイティ=ソー・キャプテン=アメリカなどが登場する「アベンジャーズ」シリーズの一つで、最後には他の作品に繋がるシーンもあってニヤリともさせられます。

 

 

監督/ スコット・デリクソン
製作国/ アメリカ合衆国
公開/ 2017年1月(日本)
原作/
出演者/ベネディクト・カンバーバッチ
ブライス・ジョンソン
ピーター・フーテン
上映時間/115分

 


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執筆者紹介

writer/K・Kaz

石川県在住の男性です。
週末には、映画を5~7本ペースで観ていらっしゃるそうです。

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