『半神(萩尾望都/作)』コミックレビュー


半神 自選短編作品集 萩尾望都Perfect Selection 9 (フラワーコミックススペシャル)

 

writer/にゃん子

 

 

STORY

 

ユージーとユーシーは双子の姉妹です。

普通の姉妹と違うのは、お腰の部分がつながっているシャム双生児ということです。

姉のユージーは知性が発達しているため、勉学に励み、妹のユーシーの面倒を見ています。

妹のユーシーは、頭が弱いため話すことができず、美貌のため、周りから『天使』のようだと褒められています。

しかし、姉から養分を得て生きているため、ひとりでは生きていけません。

養分を与えている姉ユージーの容姿は醜いもので褒められることはほとんどなく、妹への聞きたくもない称賛の言葉を間近で聞かなければなりません。

1人で同じ年の妹の世話をし、『妹を殺したい』と思う姉のユージー。

ユージーは、13才になったとき、医師から2人を切り離す手術を提案され受け入れます。

果たして2人は離れ離れになれるのでしょうか?

 

REVIEW

 

にゃん子の感想

姉のユージーの一人称で語られる物語です。

ユージーの気持ちが切々と響いてきます。

ユージーは、きれいでかわいい妹への『天使のようだ』という称賛の言葉を、1番近くで聞かなくてはなりません。

ユージーは、みんなからチヤホヤされる妹、自分の養分を吸い取ってカワイイ子でいる妹のことを、『アクマだ』と思います。

当然のことだろうと思います。

16ページという短編ですが、話が濃く、切なくなります。

「家族愛」とひとことで片づけてしまうには、違うような話だと思います。

 

 

にゃん子の評価

 

 

にゃんくの感想

お腹の部分がつながっているシャム双生児のため、いつもいっしょに行動しなくてはならない姉妹のユーシーとユージー。
妹は天使のように可愛いく、姉はガリガリに痩せ細っていて、アクマのような容姿をしています。
でも、それは、妹が姉の養分を吸い取っているから。
妹は、姉と離ればなれになると、栄養をからだに行き渡らせることができない体質のため、死んでしまう運命にあります。
しかも、天使のように可愛い妹は、ほとんど白痴で、「あー」とか「うー」とか言う言葉しか発しません。
このような設定を考えついただけでも、天才的です。
しかも、漫画は、視覚的に状況を読者にうったえることができるため、読んだときの衝撃力はかなりあります。
こんなストーリー、考えちゃっていいのかなあ、描いちゃっていいのかなあ、とまで思ってしまいました。
それほど凄い作品だと思います。
褒めてばっかりになってしまいましたが。
もちろん評価は

にゃんくの評価

 

 

『半神』
発表/1984年
ページ数は16ページの短編です。


半神 自選短編作品集 萩尾望都Perfect Selection 9 (フラワーコミックススペシャル)

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