今回は邦画、『恋妻家 宮本』のレビューをおとどけします。
まずは、ストーリーからご紹介します。
STORY
宮本陽平と妻・美代子の結婚生活は26年が経っています。
息子・宮本正が結婚を機に家を出て、自分の家庭をもつことになります。
中学教師の宮本陽平と妻・美代子は、久々のふたりきりの生活に戸惑ってしまいます。ある夜、陽平は、離婚届を発見します。それは、よりにもよって、妻の記入欄がすべて書き込まれた離婚届でした。
陽平はこれまで浮気もせず真面目に働き、自分には何の問題もないと思っていただけに、激しく動揺するのでした。
ある日、陽平は、自分が担任する生徒の一人の母親が、不倫の末に交通事故に巻き込まれてしまい、それがきっかけでその生徒の家庭内がメチャメチャになっていることを知るのでした。……
REVIEW
「恋妻家」とタイトルに付いているので、熟年夫婦の距離感や恋愛感情が中心になるのかなと思っていたら、実はそれだけでは無く、夫婦の危機を通して、優柔不断な中学教師が今まで見過ごしていた夫婦や生徒の問題に真剣に向かい合い、どうしたら良いか悩む姿が描かれています。
些細な事でウジウジ考え込んだり、考え過ぎて右往左往してしまったりする陽平の姿はコミカルで面白いですが、重要な所ではその飾らない言葉や態度が心に響いて感動できます。
長年連れ添った夫婦でも、ずっと教室で顔を突き合わせてきた生徒と教師でも、時には思っている事を口に出して話し合ったり、思い切って行動したりする事が大切だと思わせてくれました。
この作品の評価は星4つとさせて頂きます。アハハと笑って時々ジーンと感動できる良い作品でした。
監督/遊川和彦
製作国/日本
公開/ 2017年1月
原作/重松清「ファミレス」
出演者/阿部寛
天海祐希
K・Kazのこの映画の評価
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