『蘇る金狼』CINEMA REVIEW~「刺すような毒気がなければ、男稼業もおしまいさ」

 

 

本記事執筆者/K・Kaz

 

 

今回は、邦画で、『蘇る金狼』をご紹介させていただきます。

 

 

STORY

 

朝倉哲也は、株式会社東和油脂に勤める29歳のサラリーマンです。

上司や同僚からの信頼が厚い、真面目で実直な社員です。

しかし、彼にはある計画がありました。

夜ごとにボクシングジムに通い肉体を鍛える彼は、トンネル会社などを利用して私腹を肥やし、会社を食い物にする重役たちの姿を垣間見ます。

自分もその一人になる野望を抱いた朝倉は、2年の準備期間をかけて計画を練り、まずは銀行強盗をして資金を作る所から計画実行を開始します……。

 

 

 

REVIEW

 

善悪を超越して、ただ自分がのし上がるという欲望の為に行動するギラギラした主人公朝倉が、最近の映画では見られないタイプのアンチヒーローで、あっという間に引き込まれてしまいました。

目的のためにはターゲットの愛人を誘惑したり、麻薬漬けにしたりと手段を選ばないのに、力・金・頭脳を持ち合わせた男にいつの間にか憧れを抱いてしまいます。

朝倉を演じているのは松田優作さんで、彼がなぜ今もって伝説の名優として語り継がれているのか、この作品を見て納得がゆきました。

 

 

 

K・Kazのこの映画の評価5

 

 

製作国/日本
監督/村川 透
公開/1979年8月4日
出演者/松田優作、風吹 ジュン、千葉 真一

 

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