アニメレビュー『魔法少女まどか☆マギカ』


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 STORY

 

 冒頭、鹿目(かなめ)まどかはある日、暁美(あけみ)ほむらが魔女と戦い、ぼろぼろになって死にかけている姿に出くわします。
そこへ、キュウべえという、垂れ耳ウサギ(でも、尻尾はホワホワ)みたいなかわいい生き物が現れて、まどかに「僕と契約して、魔法少女になってよ。そうしたら、願い事が叶うよ」と言われます。

 夢がさめて、中学二年生のまどかの元に転校生のほむらがやって来ます。

 夢の中で出て来た女の子が現実の世界に登場して、まどかは不思議な気持ちになります。あれは、正夢だったのかしら?

 ほむらという少女は、実は魔法少女なのでした。キュウべえと契約して、願い事をひとつ叶えるかわりに、魔法少女として、魔女と戦い続けなければならない運命を魔法少女は担うのです。

 まどかは、ほむらと仲良くしたいものの、ほむらの性格がイマイチつかめません。

 キュウべえがしきりに「魔法少女になってよ」と勧誘してくるのですが、マミさんという先輩の魔法少女が、まどかの目の前で魔女に食べられて死んでしまいます。

それで、まどかは魔法少女になるのをためらいます。ほむらも、何故かまどかがキュウべえと契約をするのを邪魔してきます。

 しかし、さやかという同級生の友達が、魔法少女として契約してしまいます。さやかは、幼なじみの恭介が交通事故でヴァイオリンを弾けなくなったのをかわいそうに思い、恭介の腕を元通り動くようにしてほしい、と願い事をします。

その願いは叶えられますが、恭介は仁美(ひとみ)という女の子と仲良くなってしまいます。魔法少女は、魔法を使ったりすると、ソウルジムが黒くなってしまいます。
ソウルジムというのは、魂のようなもので、これをきれいな状態に保っておくためには、魔女を倒して魔女からグリーフシードを手に入れなければならないのです。

 しかし、さやかは失意ののちに、ソウルジムを取り返しのつかないほど汚してしまいます。そうなると、もう後戻りはできません。

さやかは魔女になってしまいます。魔法少女は、魔女と戦っているのですが、魔法少女のさやかが、倒す方の魔女に変身してしまったのです。

 結局、さやかの暴走は、ある人物によって止められます。

しかし、まどか達の前には、「ワルプルギスの夜」という魔女が立ちはだかります。

「ワルプルギスの夜」というのは、もの凄く強い魔女のことで、魔法少女がひとりで立ち向かっても勝ち目はありません。さて、彼女たちは、「ワルプルギスの夜」とどのように対峙するのでしょうか?……

 

  テレビアニメで、①~⑫話まであります。

  まず、音楽がカッコいいですね。

 それと、かわいらしい絵とミスマッチするような、哲学的な内容。

 〈あらすじ〉に書きました、さやかという少女が魔女になった姿は、人魚姫をイメージしたものだったり、(人魚姫では、王子を乗せた船が転覆し、人魚姫は王子を助けたのに、王子は自分のことに気付いてくれない。人魚姫は、泡になって死んでしまいます。)けっこう細部まで手がこんでいて、楽しめます。

 ちなみに、キュウべえは、中学2年生のいたいけない少女たちを酷使し、魔法少女として使い捨てにしていくことから、垂れ耳ウサギのかわいい容姿とは裏腹に、「白い悪魔」とネット上で呼ばれているらしいです。

 見はじめると、けっこうのめり込んで、続けて見てしまうという気持ち、わかります。

(新房昭之監督)

 


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