なんのヒントにもならないジジイの発光補聴器

私生活で迷っていることがあり、具体的に言うとお金のことなので深刻なのだけど、なにかいい方法はないかと考えながらバスに乗っていた。ふと前方の座席を見ると、おじいさんの耳が青く光っていた。何事かと思ってよく見ると、おじいさんが耳につけている補聴器のような物が信号を発していた。たぶん何かの通信機器と連動しているのだけど、あまりにジジイと青い光が混在している状態を見たことがなかったので、一瞬戸惑ってしまった。青い光が点滅している。いや、うん。ところで僕は今お金に困っている。もろもろの事情があり、そう簡単に解決できる場面でもない。それとは別にジジイの耳が青く光っていて、なんか気が散るのだった。うん。任天堂のマリオシリーズを手がけた宮本なんとかさんが、自宅の庭でアリの一群を見た時にピンと来て、その後ピクミンというゲームを開発したという話を聞いたことがある。なんとなくそんなことを考えながら、ジジイの青く光る耳元を見る。うん。気が散る。ヒントなし。青く光るジジイ。ところで光とは不思議なもので、闇に浮かぶとより際立つ存在なのである。世界はわりと正と負でできている気がしていて、分かりやすい事例だと視覚を失った人の聴覚が発達しやすいというやつだ。なにかをなくすと別のなにかが入ってくる。それはまあそうなんだけど、それとは別にジジイの耳が青く光っている。特にきれいでも不快でもない。バスでなんとなく考え事をしていたら、前方にジジイがいて耳元が青く発光している。特に感想なし。ジジイの耳が青い。あれはスマホとかと連動していて、端末で再生中の音声を聴いたりしているのだろうか。青く光るジジイ。テクノロジー全般の話を考えると、けっきょく技術がめちゃくちゃ進んでも、人間の不死とかは無理な気がする。たぶん科学は人生を説明できない。それが悪いことという訳ではないけど、たまにいる人生を掌握しようとしている研究者とかは「?」という気持ちになる。たぶん人間の支配とか不死は無理だよ。あとそれをやっても楽しくなさそう。たぶんだけど。ところでジジイの発光はまったく意味がなかった。考え事も進んでないし。きれいでも汚くもなかったからなんか面白かったけど。

なんのヒントにもならないジジイの発光補聴器」への1件のフィードバック

  1. アリの行列などを見て、マリオシリーズを思いついたのでしょうか?
    思いがけないところに、ヒントが転がっているものですね。
    ジジイの発光補聴器を見て、何かがピンとくればよかったのですけれど。。。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です