小説レビュー『幸福な遊戯』角田光代


幸福な遊戯 (角川文庫)

 

 

STORY

 

 同級生の男二人と女一人が一軒家で同居生活をはじめます。

 

セックスは禁止というルールがあったが、三人の中の一人の男と女が肉体関係を持ちます。

 

その後、女が引き留めようとするが肉体関係のある男が恋人ができたらしくその家を去り、残った二人がまた肉体関係になります。

 

 しかしまた、残った男にも恋人ができたらしくその一軒家を去りたいと言いだし、女はそれをひきとめるが、その男の恋人が一軒家に一人でやって来て、好きでもない二人がこんなところで共同生活をしているのはおかしいと苦情を言いに来ます。

 

 女は三人での共同生活を提案するが、男の恋人はその申し出を無視して去ります。

 

 やがて・・・という話。

 

 赤い糸の話がまた出てきたり、構成は工夫してあると思わせます。

 

 ほぼ別居状態の両親が互いに恋人を作ったりと、生々しい話もあり、実際に角田光代という人はこういう生活をしてきたのかと思わせるほど、達筆だと思いました。

 

 


幸福な遊戯 (角川文庫)

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