『トリガール!』映画レビュー~「熱血の仲間と空を飛ぶことになっちゃった、最高の夏」

 

writer/K・Kaz

 

                        

 

 今回は、邦画『トリガール』をご紹介したいと思います。

 

STORY

 

 

 鳥山ゆきなは、工業大学に入学したばかりの女の子です。

 工業大学は、眼鏡をかけた男子に囲まれた環境で、ゆきなはそんな大学生活にうんざりしています。

 ある日、友達になった貴重な女子・島村和美の誘いで、鳥人間サークルを見学に行きます。

 和美は、
「これが、この大学を志望した理由の一つ」
 というほど、サークルに興味津々でした。

 しかし、ゆきなは、このサークルに興味がないどころか、鳥人間コンテストがどんなものかさえ知らないありさまです。けれど、イケメン部長・高橋圭に誘われると、ゆきなの態度も一変。即サークル加入を決めます。

 さらに、エアロバイクを漕ぐ体力測定で、ゆきなは驚異的な数値を叩きだします。
 部員たちは、期待のパイロットが入ってきたとゆきなを大歓迎します。

 ゆきなもトレーニングがてら自転車通学を勧められ、食事もささ身と具なしパスタを指定され、体重管理を命じられます。

 それでも、圭と一緒に自転車を買いにゆくなど楽しい時間を過ごしていました。

 

 そして、部長に居酒屋に連れて行ってもらったゆきなは、そこで3年の坂場を紹介されます。

 坂場は、エースパイロットでした。

 去年、坂場は、圭と共に二人乗り人力飛行機でコンテストに出場していました。坂場はゆきなの顔を見た瞬間にケチをつけ、ゆきなも言い返してあっという間に口論になってしまいます。

 圭は坂場に、「明日の体力テスト、ちゃんと来いよ」と言って去ります。

 次の日、睨みつけるゆきなの視線をモノともせずに坂場は最高記録を出し、今年もパイロットの座を勝ち取ります。

 圭と二人でコンテストに出る事を夢見ていたゆきなは、すっかり意気消沈してしまいます。

  しかし、坂場と圭がのる人力飛行機が、テスト飛行中に墜落してしまいます。

 飛行機は大破し、圭も足をケガして全治三週間となってしまいます。自分のミスだと落ちこむ坂場は、再び酒場で飲んだくれていました。

 そこへゆきながやってきて、散々に坂場をこき下ろします。最初は黙って聞いていた坂場でしたが、段々と我慢できなくなって言い争いになってしまいます。

 

  ところが次の日、坂場はゆきなをパイロットに指名します。圭が回復するのを待つべきだと言う他の部員たちの反対を、
「こいつのポテンシャルは俺が引っ張り出す!」
 と押し切ってしまいます。そして2か月後の鳥人間コンテストに向けて凸凹コンビの特訓が始まるのでした。

  

REVIEW

 

 

  今、注目の若手俳優の土屋太鳳、間宮祥太郎が主演です。

 もちろん、鳥人間コンテストを目ざす学生たちの情熱が、たっぷり込められています しかし、注目すべきはゆきなと坂場の超ハイテンションな言い争いです。

 時には本当に額と額をぶつけ合わせて、お互い一歩も引かずに毒舌をぶつけ合います。ぶつけ合いながら、汗だくになって自転車をこいで、キツいトレーニングを続けてゆきます。笑いながらも、その熱い想いが伝わってくるシーンが満載です。約2時間があっという間に感じました。

 

  また、学生たちは皆、どこか欠点を持っています。これまでの流され続けてきたゆきな、抜群の身体能力を持ちながら、ここ一番に弱いメンタルの持ち主・坂場。人力飛行機を作るほど高い技術と情熱を持った学生たちも人前で話すのは苦手です。それだけに、
「飛ぶことで、人生がバーンと変わるかもしれない」

 と、全員が団結して、人力飛行機にかける情熱と労力には、本当に感動しました。

  本作品の評価は星3.5とさせて頂きます。

 最近、青春映画は多いですが、笑いもふんだんで実際の鳥人間コンテストの裏側を知る事もできます。このような作品が少し苦手でも楽しめる内容だと思います。

 

 

 

K・Kazのこの映画の評価3.5

 


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監督/英勉
原作/中村航「トリガール!」
製作国/日本
公開/ 2017年
出演/土屋太鳳
間宮祥太朗
高杉真宙
池田エライザ
ナダル(コロコロチキチキペッパーズ)
矢本悠馬

 

 

 

 

writer/K・Kaz

 

 

 

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