『ヤング＠ハート』CINEMA REVIEW～「平均年齢８０歳の、世界一イカしたロックンロール

writer／K・Kaz

今回は洋画、『ヤング＠ハート』のレビューをおとどけします。
まずはストーリーからご紹介します。

STORY

「ヤング＠ハート」は、平均年齢80歳のコーラスグループ。そして、アメリカは、マサチューセッツ州出身です。
それだけ聞くと、フォークソングでものどかに歌っていそうですが、イメージとは裏腹に、歌う曲はロックばかり。
ボブ・シルマンは、皆を愛する厳しい指導者。
そのもとで、お茶目な花形スター、アイリーン・ホール(９２歳)。
６度のガン治療に耐えた超人、ジョー・べノア(８３歳)。
歌詞を忘れるレニー・フォンティン(８６歳)。
などの個性豊かなおじいちゃん・おばあちゃんが、練習を繰りかえします。
テンポの速い曲に四苦八苦し、仲間の入院など、悲しい出来事に直面しながら。
重病から奇跡の復活を果たした低音の名手・ボブ・サルヴィーニ(７６歳)を仲間に加えて、年に一度のコンサートに臨みます。……。

REVIEW

ボブ・ディラン、ジェームズ・ブラウンなどを歌う、今もアメリカに実在する、個性豊かなロックコーラス隊の活動を追った作品です。
これまでの人生で体験してきた、悲しさや楽しさを声に乗せて歌うので、オリジナルとはまた違った深みのある印象の曲になっています。
時々、メンバーたちのインタビューシーンも入り、これまでの人生や今の心情などを語ってくれるので、歌っている姿に感情移入がしやすいです。
辛いことがあって、やりきれない気持ちを抱えていても、その辛さを歌で超えてゆこうとするメンバーの姿に心打たれる作品です。
本作品のお気に入りの一つで、星4.5とさせていただきます。辛い気持ちの時、元気をくれる作品です。