『太陽』~「太陽に愛された者と、太陽を捨てた者。それぞれの未来に、何が見えるのか――?」

writer/K・Kaz

 

 

今回紹介したいのは、邦画「太陽」です。

 
STORY

 21世紀初頭。

人類は、ウイルスによる人口激減から、なんとか生き残っています。

生き残った人類は、2つの階層に分かれて生活しています。

一方は、知能や精神、肉体ともに進化しながらも、太陽に弱く、夜しか生きられなくなった新人類「ノクス」です。

もう一方は、ノクスに管理されながら貧しく生きる旧人類「キュリオ」です。

 

ある日、村でノクスの駐在員を、キュリオの男が惨殺する事件が起こります。

この事件により、ノクスから経済制裁を受け、その村のキュリオはますます貧しくなっていきます。

鉄彦は、キュリオの貧しい村に生まれました。

鉄彦は、ノクス社会への憧れを隠さず、キュリオへの生まれ変わり審査に受かる日を夢見ながら、鬱屈した毎日を送っています。

その鉄彦の幼なじみで、村の復興を前向きに考える結という女性がいます。

結の母親は、結と父親を捨てて、キュリオになってしまっていました。

 

そして、経済制裁が解かれる日がやって来ます。

しかし、それがきっかけとなり、ノクスとキュリオのくすぶっていた諍いも再燃しはじめるのでした。……
 

 

REVIEW

 

 

映画『太陽』の原作は、 2011年に劇団イキウメによって上演された同名舞台です。(http://eiga-taiyo.jp/参考)

舞台「太陽」は、読売演劇大賞などを受賞しています。

映画「太陽」は、舞台「太陽」を映画化したものです。

高飛車で鼻持ちならないキュリオは、実は生殖能力が乏しく子供が出来ないことに悩んでいます。

弱く貧しいノクスは、反感を持ちながらも、心の底では豊かで明るい未来が保証されたキュリオに憧れています。

現実にある格差社会や差別と言ったものを題材にしており、お互いに歩み寄ろうとする人たちもいれば、反感や軽蔑をあらわにして相手を攻撃しようとする者達もいて、どちらも完璧ではない2種族間で織りなされる生々しい人間ドラマに引き込まれてしまいます。

鉄彦役の神木隆之介、結役の門脇麦の好演も見ものです。

 

K・Kazの「太陽」の評価4

 

 

(本ブログでの、レーティング評価の定義)

☆☆☆☆☆(星5) 93点~100点
☆☆☆☆★(星4,5) 92点
☆☆☆☆(星4) 83点~91点
☆☆☆(星3) 69点~82点)

 

 

 

監督/入江悠
出演者/奥寺鉄彦
生田結
森繁富士太

 

公開/2016年
上映時間/129分
製作国/日本

 


太陽

 

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writer/K・Kaz

 

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