『梟の城(司馬遼太郎/作)』小説レビュー~直木賞受賞作


梟の城 (新潮文庫)

 

 

writer/にゃんく

 

伊賀の忍者を根絶やしにするため軍勢をさしむけた織田信長のために、一族肉親を殺された恨みをもつ、葛籠(つづら)重蔵。
 信長はあっけなく死んでしまったため、重蔵はその後継者である秀吉の命をねらい、そのことに忍者としての生き甲斐を感じてすらいます。
 そして同じく伊賀忍者の末裔、風間五平(かざまごへい)。
 彼は前田玄似に召し抱えられ、伊賀の忍者を売り、金めあてに、重蔵を捕まえようとします。
 重蔵と五平のふたりの伊賀の生き残り忍者の闘いに、小萩などの女性がからみ、重蔵の秀吉暗殺の計画はどうなるか…?
 そんな話です。

 

 数年前、映画にもなりましたね。
 こんど機会があったら見てみたいと思っていますが、小説の方は、抜群におもしろいですね。ネタバレになるから言いませんが、特にラストが見物です。
 いわゆる忍者ものの先駆け的作品でもあるようです。出版は昭和34年で、漫画ですが同じく忍者ものである白土三平の「カムイ伝」はこの作品より後になります。司馬遼太郎は『梟の城』で直木賞を受賞しています。

 


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レビュー作成者

 

にゃんく

にゃんころがりmagazine編集長。X JAPANのファン。カレーも大好き。

 

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