今回は邦画「火花」をご紹介したいと思います。
writer/K・Kaz
STORY
徳永は、若手コンビ「スパークス」を結成するも、まったく芽が出ないお笑い芸人です。
徳永は、営業先の熱海の花火大会で、先輩芸人・神谷と出会います。
神谷は、「あほんだら」というコンビ名で、常識の枠からはみ出た漫才を披露します。その奇想な芸風と人間味に惹かれ、徳永は神谷に「弟子にしてください」と申し出ます。
神谷はそれを了承し、その代わり、「俺の伝記を作って欲しい」と頼みました。
その日から徳永は、神谷との日々や言動を、ノートに書き綴ってゆきます。
2年後、徳永は、神谷と再会します。神谷は、拠点を大阪から東京に移しています。
二人は毎日のように呑みに出かけ、芸の議論を交わします。二人は、仕事はほぼありませんが、才能を磨きあう充実した日々を送ります。
そして、そんな二人を、神谷の同棲相手・真樹は優しく見守っています。
しかし、いつまでもメジャーにならない神谷と、少しずつ売れはじめる徳永。
二人の間に、わずかな意識の違いが生まれはじめます―――。
REVIEW
彼らの人生は、何かを成し遂げたわけでもなく、大金を手にしたわけでもありません。
悩み、苦しみ、「どうすれば良いんだ」と天を仰ぐときもあります。
でも、何故か羨ましさを感じました。
それは、たとえ報われなくても、自分が選んだ道を歩みつづけているからかもしれません。
周りに何と言われようとも、成功への門を 自分だけの力でこじ開けてやろうとする情熱に、心がわきたてられるのかもしれません。
底辺で燻りながら輝く二人の姿は、北野武監督の「キッズリターン」にも通じるものを感じました。
そう考えると、エンディング 「浅草キッド」が北野武監督の作詞 ・作曲だと言うのもニヤリとさせられるところです。
この作品の評価は星3.5とさせていただきます。
K・Kazのこの映画の評価3.5
監督/板尾創路
脚本/板尾創路
豊田利晃
製作国/日本
公開/2017年11月23日
出演/ 菅田将暉
桐谷健太
木村文乃
川谷修士
三浦誠己
加藤諒
高橋努
日野陽仁
山崎樹範
上映時間/121分
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