『破門 ふたりのヤクビョーガミ』~「イケイケやくざとぐーたらビンボー、凹凸コンビは最強最悪!」

 

writer/K・Kaz

 

 

今回紹介しますのは、邦画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』のレビューです。
まずは、ストーリーから。

 

STORY

自称経営コンサルタント・二宮は、建設現場がヤクザの嫌がらせを受けないよう、あらかじめヤクザに依頼・仲介を行う「サバキ」を主な仕事としているグータラな男です。
二蝶会の若頭・桑原にドップリ依存した生活から抜け出したいと、映画プロデューサーの小清水が持ち込んだ映画企画の資金調達を調達するためにスポンサーを探しますが、結局は桑原に出資を仲介してしまいます。
ところが小清水は、映画製作の金を持ったまま行方をくらましてしまいます。
桑原は二宮を巻き込み、資金回収のために小清水を探し回りますが、その途中で邪魔をするゴロツキ2人を病院送りにします。
しかし、その相手はなんと本家筋の構成員でした。
これが原因で、組同士の揉めごとへと発展し、小清水を見つけて金を回収しなければ二人の身も危ない状況となってしまうのでした。

 

REVIEW

 

大阪が舞台で、セリフはほとんど関西弁なので、話はテンポよく進み、ときおり笑いも入ってきたりして楽しんで見ることができます。
凄みのきいた桑原役の佐々木蔵之介さんと、頼りない二宮役の横山裕さんの演技は素晴らしく、二人の掛けあいは、上質の漫才のように笑えました。

同じ原作者・黒川博行の作品で、以前に映画された「後妻業の女」もそうですが、コミカルな展開の中で「後妻業」や「サバキ」など一般にはあまり知られていなかった裏稼業の事をリアルに描いており、「マルサの女」「あげまん」の伊丹十三監督作品と似たものを感じました。

これからもおかしくて勉強になる映画作品を作っていってほしいです。

ちなみに、本作品の評価は星3.5とさせて頂きます。

 

 


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writer/K・Kaz

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