『黒鳥(ブラック・スワン)(山岸凉子/作』コミック・レビュー


黒鳥―ブラック・スワン (白泉社文庫)

writer/にゃん子

 

『黒鳥(ブラック・スワン)』、『貴船の道』『緘黙(しじま)の底』『鬼子母神』が収録されたコミックです。

 

それでは、『黒鳥(ブラック・スワン)』のストーリー紹介です。

 

STORY


主人公はアメリカ人のバレリーナ、マリアです。
マリアは、所属するバレエ団の天才振り付け師・ジョージに見初められ、彼と結婚しますが、ジョージはそれまで何度も離婚をくりかえしている人物でした。
しかも、当の結婚相手の容色がおとろえだす年齢になると、離婚をしているのです。
結婚生活も数年が経過したころ、マリアは自分が若くないことに怖れと不安を感じはじめます。
いたたまれなくなったマリアは、予言者の祖父のもとを訪れます……。

 

REVIEW

 

こういう振り付けの男の人、いそうだなと思いました。リアリティがあると思う。

にゃん子の評価↑

 

 

『緘黙(しじま)の底』

STORY

父親による娘の虐待(近親相姦)という重いテーマを扱っています。
読後感がいくらか爽やかなのが救いです。

 

REVIEW

わたしは、『緘黙(しじま)の底』がいちばん好きでした。
主人公の保健の先生じゃなきゃ、女生徒の気持ちがわからなかった、っていう理由がわかるような気がしました。

 

 

 にゃん子の評価↑

『鬼子母神』


STORY


王子と悪魔の双子の兄妹、
それと母親が菩薩、父親が表札(ネームプレート。玄関に表示する、あのネームプレートです)というキャラ設定がユニークな作品です。
読みすすめていくと、なぜ兄妹が天子と悪魔なのか、なぜ母が菩薩なのか、父が表札なのかがわかります。
受験戦争に押しつぶされる兄の様子を、妹の視線で描いた作品です。
これもおもしろく読めます。


REVIEW


今もこういう話ありそう。山岸凉子の書く話は、古くないと思いました。おもしろかったです。

 

 


にゃん子の評価↑

 


黒鳥―ブラック・スワン (白泉社文庫)

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レビュー執筆者紹介

 


にゃん子

30代女性。

ネコが大好き。フクロウも大好き。ヒョウモントカゲモドキも大好き。

 

 

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