「あっ、涼子ちゃん!何?どしたの?もしかしてラブレター?」
「慶次君。これ読んでおいて。それじゃ!」
「なーに?フムフム。放課後屋上に来てください。話したい事があります。ムフフ。やっぱり愛の告白だな。はーっはっはっは!可愛いとこあるね涼子ちゃん。さては、俺の強さにこう、ハートをギュッと鷲掴みされて!なーはっはっは!」
「ちょっとヤダ。何アレ?気持ち悪い。」
「シーッ。関わっちゃダメよ。知らん振り。話しただけで妊娠するって噂の有名な女ったらしなんだから。」
「えー?そうなの?無視ね。無視、無視。」
放課後。屋上。ざっと30人の男達。
「よー。ビビらずに来たか。」
「あー、ハイハイ。お約束のアレね。女に字を書かせるとは、不良の風上にも置けねえなあ。」
「ッセー!野郎どもやっちまえ!」
「フッ!シッ!シッ!セイヤア!」
慶次の強さはその天性の腕力と、フットワークに有った。一度の突きで、巻き添えで、5、6人は吹っ飛んでいる。当然、直接打撃を喰らった者は。ただの怪我では済まない。巻き添えを食らった者も。フェンスやら、地面に頭を打ち付けて、ダメージを負った。また、逃げようにもフットワークが早すぎて逃げられもしない。30人をやっつけるのに、30秒と、かからなかっただろう。
「おい、後は、オメーだけだぞ?」
「な、何なんだテメーはよ!クソがっ!」
金属バットを振りかぶり思いっきり振り下ろしたが、ゴイン。鈍い音を立ててひしゃげる。
「ば、化け物かテメーは?一体何者なんだよ?」
「俺か?俺は天下無双のお調子者。横田慶次様だ。覚えとけ!」
ゴンッ!
泡を吹いて倒れる。
「あー、つまんねえ。喧嘩なんか。クソだ。弱っちい奴ばかりでよ。ケッ。」
唾を吐き捨てて、さっさとその場を後にした。
to be continued…….
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