writer/にゃん子
STORY
舞台は横浜です。孤児院を追い出された中島敦は、川にとびこみ自殺をはかろうとした男(太宰治)と遭遇します。
異能力集団「武装探偵社」に所属する太宰は、官憲から手配されている「人食い虎」を探しているところでした。
「人食い虎」とは、文字通り、文豪・中島敦の「山月記」に登場するような虎で、現実に人に危害をくわえる猛獣です。
中島敦は、太宰に説得され、その人食い虎をおびき寄せるためのオトリとして使われることになりますが・・・。
入社テストに合格した中島敦は、「武装探偵社」で活動をはじめることになります。が、「武装探偵社」と対立するマフィアとの抗争が勃発し、それぞれの異能力を存分に発揮しながら、武装探偵社とマフィアとの全面対決に突入していきます。
イケメン文豪が、それぞれの必殺技を華麗に繰りだすアクション・コミックです。
「文豪がイケメン化して能力バトルをしたら絵になるんじゃないか」という思い付き・企画が、作品化のきっかけになったようです。
登場する文豪は、中島敦、太宰治、中原中也、ドストエフスキー、アガサ・クリスティー、フィツジェラルド、泉鏡花、梶井基次郎、芥川龍之介・・・などなど、認知度の高い有名作家が多く登場します。
REVIEW
コミックを読んだ時から、「アニメ化したらおもしろそう」と思っていたところ、満を持してアニメ化!
登場人物が誰でも学生時代に覚えさせられたであろう文豪たちの名前と、異能力(超能力のようなもの)の技名が本のタイトル。
なじみ深いような懐かしいような気にさせられます。
名前は知ってるけど、読んだことがない作家さんが漫画で登場すると、自然と興味がわいてきます。
面白いアプローチの仕方だなぁと作者のアイデアに拍手です。
今までありそうだったのになかった作品だと思います。
いろんな文豪が集まったら、どんな会話になるのだろう? 「現代風の文豪を見てみたい」という妄想が形になりました。
(人によっては、イメージが壊れる場合もあるかもしれませんが)
アニメ化によって、異能力の動きがわかりやすく迫力があります。
コミックの時に物足りなかったアクションが、解消されました。
やっぱりアニメ化されてよかった!
キレイに丁寧に作品化されています
個人的に、コミックでは特に興味が沸かなかった江戸川乱歩さんが、とてもかっこよく見えたのはアニメ化のおかげだと思っています。
にゃん子のこのアニメの評価4
(本ブログでの、レーティング評価の定義)
☆☆☆☆☆(星5) 93点~100点
☆☆☆☆★(星4.5) 92点
☆☆☆☆(星4) 83点~91点
☆☆☆★(星3.5)80点~82点
☆☆☆(星3) 69点~79点
執筆者紹介
埼玉出身。イラストを描くのが好きです。マンガとアニメとネコが大好き。
『にゃんころがりmagazine』編集部員
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