writer/にゃんく
イラスト/矢野ハワイ
『花言葉』は、どうやったら人は幸せに生きられるか?
多くの人がもとめている、幸せに生きるための知恵・極意というものを、美輪明宏が、含蓄のあるコトバで綴っている書になります。
分類的には、ビジネス書とかハウツー本に分類されるものなのかもしれませんが、生きていく上での信条みたいなものが、魂の言葉でつづられているため、そんじょそこらのハウツー本などとは一線を画す、目からウロコ、(心をきれいに洗濯してくれる名著)といってもいい、深い内容となっています。
たとえば、ページをめくると、
1 自分を輝かせるための言葉
と書かれています。
p6
「人からパワーをもらいたいと思うのではなく、
人にパワーをあげたいと思うと、
泉のようにだんだん湧いてくるものです。」
いかがですか?
なるほど! と思いませんか?
さらに、次のページを引用します。
p7
「地獄極楽はあの世ばかりにあるのではなく、
自分の心の中にもあるのです。
同じ問題でも、見方、考え方を変えてみるだけで
地獄にも極楽にでもすることができるからです。」
そのとおりだと思います。
こういう言葉を手元にたいせつに置いておくと、道を踏みはずすということはなさそうだ、という気がします。
たとえば、良い小説を一冊読んで得られる価値観を、美輪さんは、これだけの短いコトバで、わかりやすく教えてくれているように思います。
さらに、続けます。
p8
「運が良くなりたければ、
微笑んでいれば良い。
人に優しくすれば良い。
思いやりと優しさが、運を開くのです。」
すごいですね。
まだ頭から3ページしか引用していませんが、もうこんなに黄金のコトバがつぎつぎと出てきています。
「そうか! それだけで運が良くなるんだ!」
知らなかったですね。
こんな調子で、黄金のコトバが最後までつづくのでしたら、すごい本だと思うでしょう?
だから、紹介させていただいているのです。
(そして、本の装丁も、<黄金色>です。
これは、本の内容であるコトバたちが、黄金でできている、ありがたいものだということを象徴しているのでしょうか? たぶん、そういう意味もこめて、美輪さんは、この本を作られたのでしょう。)
他にも、もっと良い箴言はたくさん掲載されているのですが、あえてそれは引用しません。本をご自分で読んで、是非、心を洗濯されてください。
ここでは、せっかくですから、あと、少しだけ、引用させていただきます。
p12
<幸せになれる呪文を、ひとつだけ教えてあげましょう。
「ありがとうございます。」
この言葉を口にすると、言ったあなただけでなく、言われた人も、
そこに居合わせた人みんなの心が、やさしくふんわり和みます>
どうでしょうか?
幸せの呪文がこんなに身近にあったなんて、知らなかったですね!
この本を読んでから、ぼくは、
ありがとう
Thank you.
を意識的に多く使うようにしています。
以前より、確実に、幸せになった気がしています。
今回、この記事を書くためにこの本を読み返してみて、前回読んだときには素通りしていたページに目がとまったりもしました。
毎回読むたびに、新しい発見がある本です。
すなわち、そんな本は、深みがあって、良い本です。
p54
「理想を実現したければ、与えられるのを待たないで、自分から動くことです。
その手始めは、まず良き理解者と、同じ理想を持つ仲間を作ることです。」
今の自分にひびくコトバでしたので、引用させていただきました。
花言葉の目次には、さきほどの
1 自分を輝かせるための言葉
につづいて、
2 つらい時のための言葉
3 自分を磨くための言葉
4 美しく生きるための言葉
5 人と上手につきあうための言葉
とあります。
1からばかり引用してしまったので、最後に、5から引用して締めたいと思います。
p188
「人間関係の基本は腹六分。
どんなに愛していても相手の負担にならないよう心がける。それが長続きの秘訣です。」
最後になりましたが、イラストを描いていただいたハワイさんに謝意を表します。
なかなか凄いイラストですね。
たぶん何度も描き直してくださったのだと思います。ありがとうございます。
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