『ローゼンメイデン』コミックレビュー~「アンティークドールたちが、それぞれの魂を奪い合うアリスゲームを生き残るために繰り広げる死闘。」


ローゼンメイデン 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

writer/にゃんく、にゃん子

 

STORY

 

桜田ジュンは中学生。父母が仕事で海外に出張中なのをいいことに、心配する高校生の姉を尻目に、自宅でひきこもりを続ける日々をおくっています。
ある日、「まきますか まきませんか」と記載された怪しげな通信販売の用紙に、ジュンが「まきます」を選び○をつけると、まもなく自宅にかわいらしいアンティークドールが届きます。ジュンがぜんまいで人形のネジを巻いてみると、ドールはねむりから目覚め、ジュンにビンタを浴びせます。

「私の名は真紅(しんく)。薔薇乙女(ローゼンメイデン)の第五ドール。おまえはこれより真紅の下僕となる。」
そのような口をききます。驚くジュンですが、ドールと指輪の契約を結んだジュンは、それから否応なしに、ドールたちの戦いに巻きこまれていきます。
すなわちローゼンメイデンは天才人形師ローゼンが生涯かけて作りあげた伝説の人形シリーズで、全7体。それぞれが魂として持つローザミスティカを奪いあう<アリスゲーム>という名の戦いに。

 


ローゼンメイデン 3 (ヤングジャンプコミックス)

 

REVIEW

 

2002年~2014年にかけて連載されたPEACH-PITの漫画です。
「月刊コミックバーズ」にて連載された『Rozen Maiden』が1巻~8巻まで刊行され、途中「週刊ヤングジャンプ」に舞台をうつして、『ローゼンメイデン』として1巻~10巻まで続編として刊行されました。
緻密にして繊細なアンティークドール「ローゼンメイデン」シリーズという設定で、次々とかわいらしいドールたちが登場してきます。
それぞれ人形たちは性格も違います。極端にワガママなものもいれば、ドジっ子もいる、超絶クールに振る舞うものや、対となる武器を所有し二人そろった時に強力なちからを発揮する双子のドールもいます。
彼女たちのユニークなキャラに、作中人物たちのように、思わずドールの収集家になりたいと思う人もいるかもしれません。

ドールのぜんまいを巻いてしまったことから巻きこまれる不条理な世界に、ひきこまれました。
 真紅のマスターとなり、人形たちのアリスゲームという戦いに巻きこまれてしまうジュンもまた、ひきこもりという重大な「心の病」を抱えています。
 真紅のライバルとして登場する水銀燈(すいぎんとう)は、黒を基調とした衣装やその翼をつかう戦い方などから、カラス(=悪者)を連想させますが、その関係も、読み進めるにつれて、どうやらアリスゲームが導入されたことから険悪化してきたことがわかってきます。ジュンだけでなく、ライバル水銀燈、幼女のようなかわいらしい雛苺(ひないちご)にいたるまで、登場するドールそれぞれの成長もおもしろいです。

 アリスゲームに負けローザミスティカを奪われたドールは動かなくなります。そんな残酷な戦いに、ドールたちを駆りだした「お父様」ことローゼンとは何者なのか? 果たしてアリスゲームを生き残り、ジュンはひきこもりを克服できるのか、最後までその展開に目がはなせませんでした。
 ただひとつ残念だったのは、雛苺の登場シーンが少ないと感じたこと。雛苺には、もっともっと活躍してほしかったです!

 


ローゼンメイデン 2 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

 

にゃん子さんの評価4.5

 

レビュー執筆者紹介

 


にゃん子
 

30代女性。

ネコが大好き。フクロウも大好き。ヒョウモントカゲモドキも大好き。

 

にゃんく

 

にゃんころがりmagazine編集長。X JAPANのファン。カレーも大好き。

 

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