『関ケ原』映画レビュー~「その後の日本を運命づけた、わずか6時間の合戦」

 

writer/K・Kaz

 

 今回は、邦画『関ケ原』をご紹介したいと思います。

 

STORY

 

 石田三成は、豊臣秀吉に才を認められ、大名にとりたてられます。
 三成は、秀吉の腹心となってから、その命令を、才能のかぎり忠実に実行していきます。
 そのため、他の家臣たちから反感を買うことも多かった。
 しかし、三成という男。じつは、利害によって天下を治めることに疑問を感じ、正義で世の中を変えていこうという志を持っていました。
 そんな三成を、
「天下悉く利に走るとき、ひとり逆しまに走るのは男として面白い」
 と武将・島左近が、配下になってほしいという三成の要請をうけて家来になります。
(島左近は、名将のほまれ高い人物で、ちまたの噂では、三成に過ぎたるもの<三成にはもったいない部下>と言われていたほどです。)

 

 また、刑場で殺される寸前のところで助けた伊賀の忍び・初芽、長年の友である秀吉の家臣・大谷刑部など、三成を慕ってくれる者も、多くはありませんが影で三成を支えてくれるのでした。
 三成は、虎視眈々と天下を狙う徳川家康のことを心底、嫌っていました。

 

 1598年、秀吉が逝去すると、家康は天下を手中におさめるべく動き出します。
 折しも、武将たちは、秀吉の命ではじまった朝鮮出兵で、疲れと不満をため込んでいました。忠義を盾に命令を押しつけてくる三成に対し、家康は武将たちの労をねぎらい、言葉巧みに取り入ってゆきます。

 

 1600年6月。
 家康が、上杉討伐に向かいます。
 家康の挟み撃ちを図っていた三成は、上杉家家臣の直江兼続と同盟を結びます。
 さらに、盟友・大谷刑部らを引きこみ、毛利輝元を総大将に立て、挙兵。

 そして9月。
 ついに石田三成率いる西軍と、徳川家康率いる東軍が、決戦の地・関ケ原で激突します。

 

REVIEW

 

 「関ケ原」と言うので、合戦がメインかと思っていました。
 しかし、映画のほとんどは、関ケ原の戦いに至るまでの過程が描かれているものでした。
 三成は、真面目で真っすぐな性格です。しかし、嫌いな者には遠慮なく失礼な態度をとったり、雰囲気を読まずにきつい言葉を投げかけたりします。
 人の心を読み切れず、思い通りにならずに悔しがることもあります。
「好きとなったら、とことん突き進む。そして相手にも同じだけのものを要求するところが悪いところだ。」
 と左近にたしなめられる程です。

 対して、家康は計算高く、ずる賢く立ち回ってゆきます。しかし、人の心を読むことに長け、心の弱い部分を上手く突いて自分の味方につけてゆきます。
 石田三成といえば、冷酷で人の気持ちを何とも思わない人物だと思っていました。
 この映画を見て、実は、
「正義で世の中をおさめたい」
 と熱い心を持っていたことを知り、驚かされました。

 しかし、例えば、二人のどちらが自分の上司になってほしいか、あるいは国を治める政治家になってほしいかと考えると、やはり自分の気持ちを分かってくれて清濁併せ呑む度量を持った家康の方を選んでしまうだろうと思いました。

 

 クライマックスの関ケ原の戦いは圧巻です。
 映画史上、まれにみるスケールの大きな合戦が繰り広げられます。
 三成は自分の思いを貫き通すべく、力を振り絞って戦います。

 しかし、準備を重ねてきた家康には敵わず敗走することになります。それでも、最後の最後まで自分の意志を貫き通す姿はとても清々しく、武士の心意気を感じました。その反面、その堅苦しさ、融通の利かなさは周りの人間にとっては息苦しかったことでしょう。やはり、歴史にタラレバは無い。天下を取るべき人物ではなかったとも感じました。

 

本作品の評価は星3.5とさせて頂きます。

 

K・Kazのこの映画の評価3.5

 

監督/ 原田眞人
原作/ 司馬遼太郎「関ヶ原」
製作国/日本
公開/ 2017年
上映時間/149分
出演/     岡田准一
有村架純
平岳大
東出昌大
役所広司
北村有起哉
伊藤歩
中嶋しゅう
音尾琢真
松角洋平
和田正人
キムラ緑子
滝藤賢一
大場泰正
中越典子
壇蜜
西岡徳馬
松山ケンイチ

 

writer/K・Kaz

 

 

 


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