『スパイダーマン ホームカミング』映画レビュー~「スーツをくれるって本当?!」

 

今回は、劇場公開中の洋画『スパイダーマン ホームカミング』をご紹介したいと思います。

 

STORY

 

「キャプテンアメリカ シビルウォー」でトニー・スタークに助っ人として呼び出されたスパイダーマンことピーター・パーカー。
 トニーの作ったスパイダースーツをもらい、

「アベンジャーズにスカウトされた!」

 と舞いあがっています。

 しかし、その後は何の連絡もなく、モヤモヤしながら暮らしていました。

 ピーターは、近所で起きる事件現場などに駆けつけ、YouTubeなどでは有名人になっています。

 一方、ニューヨークでのアベンジャーズとチタウリの戦い(映画「アベンジャーズ」)のあと、廃品回収会社を営んでいたエイドリアン・トゥームスは、戦いのせいで商売がダメになってしまいます。
 そこで、トゥームスは、秘密裏にチタウリの廃品を回収したり、時には強奪したりして、その技術で先進的な武器を作って売ることで儲けていました。
 トゥームスは、決して派手には商売をせず、アベンジャーズ・FBIや警察にも目をつけられないように気を配っていました。

 しかし、ピーターがたまたま取引現場を見つけてしまいます。これでトニー・スタークに良いところを見せて実力を認めてもらえると、ピーターは奮い立って取引現場に飛びこんでゆきます。
 しかし、思いのほか、強力な武器で反撃されてしまいます。そのうえ、巨大な飛行アーマーを着て“バルチャー”となったエイドリアンにあっという間に連れ去られ、川に突き落とされてしまいました。
 危なく溺れかけたところをトニーに助けられ、
「お前の手には負えない。無理をするな」
 と忠告されます。しかし、ピーターは、
「トニーは僕の実力が分かっていない」
 と聞く耳を持ちません。
 ピーターがスパイダーマンだと知っている唯一の友達・ネッドとともに、武器の残骸からバルチャーを追いつめようとするのでした。

 

 


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REVIEW

 

 これまでにもさまざまなスピンオフ作品が作られている「アベンジャーズ」シリーズの1つです。
 ピーターは、これまでに登場した正規のアベンジャーズメンバーとは少し違います。トニーに呼び出されただけで、
「僕もアベンジャーズの一員だ」
 とすっかり舞いあがってしまいます。
 戦いの前だというのに、はしゃいで動画を撮りまくったり、自分のことを認めてほしいとトニーに毎日毎日解決した事件の報告をし続けたりします。
 また、人一倍心優しく、親がわりのメイおばさんに心配をかけたくないため、自分がスパイダーマンだということを周囲には隠しています。
 道に迷ったおばあさんもきちんと案内してあげます。
 同じ学校のリズに思いを寄せていますが、イマイチ積極的になれずにいます。驚異的な身体能力を持っていても、何処にでもありそうな悩みを抱える15歳の高校生なのです。
 それゆえに、自分をアピールしたい気持ちが先走りすぎてしまう一面もあります。
 危ないところを救ってくれたトニーの忠告を無視してしまい、事態をかえって悪化させることもあります。バルチャーを深追いしすぎて、自分を信頼してくれた仲間たちとの約束をすっぽかしてしまったりもします。それらの失敗を経て、正しいと信じる行動でも、時として誰かを深く傷つけることがあると学んでゆきます。

 これまでの、強大な敵と戦うアベンジャーズの壮大なストリートとは一味違って、等身大で身近なキャラクターのヒーローに、ついつい親近感を抱いてしまう内容でした。協調性ゼロで、自分勝手な天才で通してきたトニー・スタークが、今回はピーターを教え導いていたことも新鮮でした。

本作の評価は星3.5とさせて頂きます。

 

 

K・Kazのこの映画の評価3.5

 

(本ブログでの、レーティング評価の定義)

☆☆☆☆☆(星5) 93点~100点
☆☆☆☆★(星4.5) 92点
☆☆☆☆(星4) 83点~91点
☆☆☆★(星3.5)80点~82点
☆☆☆(星3) 69点~79点

 

 

 

監督/ジョン・ワッツ
製作国/アメリカ
公開/2017年8月11日
上映時間/133分
出演/ トム・ホランド
マイケル・キートン
ジョン・ファヴロー
ゼンデイヤ
ドナルド・グローヴァー
タイン・デイリー
マリサ・トメイ
ロバート・ダウニー・Jr

 

 

writer/K・Kaz

 

 

 

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