WORLD BREAKERZ

第3話

                       「鉄の破壊者」

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「それなら、我も行くとするぞ」

と、我は挨拶替わりと

新しい銃の試しうちとして 

アジムイズルを撃った

「挨拶替わりに新しい武器を試すとは…

まぁ、予測通りでしたけど」

気づけば 彼は刀を抜いて

銃弾を切り落とし、我の首に刀身の先を

当てていた

「おっと…さすが

超分析力を持ってるだけあるな。」

 

そう言うと つまらなそうに

皮肉混じりに 言ってきた

「貴方も持っているでしょうに…」

 

呆れ顔をして、ため息をしながら

アジムイズルは刀を鞘(さや)に収めた

 

一連の流れを傍観してから

ハイドが声をかけてきた

 

「相変わらずだな…まぁ、

なんにせよ もちろん、3人で行くさ。

なんせ、俺らは仲間で

兄弟みたいなものだからな」

と 言いつつ ハイドが 

我とアジムイズルの

肩をつかんで 抱きついてきた。

 

少し照れくさい というより

少しウザイ…

それを 悟られまいと 装った

「まぁ、我らは

3人とも 『無法者』だからな…

にしても 兄弟かよ…

我らの関係は親友でいいじゃないか。」

無意識に思わず、我は 視線をそらして 

言ってしまった。

するとアジムイズルが我に同調してきた

 

「たしかに、ボク達

3人とも 名前を除けば

他に家族も友人も居ませんからね…」

そう、我らは 三人とも

『とある事情』で 名前以外の全てを

失ってる 無法者である。

とはいえ、そんな我らが 組んで

世界の破壊者を名乗って 

仕事…もとい、法で裁かれない悪を

破壊するのは 皮肉なものだとは思うが…。

 

「よし、さっそく街に行こうぜ!

あっ、そうそう ついでに

完成したばかりの道具を試したいから 

協力してくれよ。」

 

陽気にハイドが提案した。

 

「言い出しっぺは、僕ですからね

良いですよ。」

 

「ほう、新しい道具か それは 楽しみだな」

 

と、街に行くのを楽しみにしながら

我らは準備を進めることにした。

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