writer/K・Kaz
今回は、洋画『リアル・スティール』紹介したいと思います。
STORY
舞台は2020年の近未来です。生身の人間が戦うボクシングは危険ということで、すたれています。そのかわり、高性能のロボット同士の死闘が行われるようになっています。
ロボットファイトは世界中で行われ、巨額の富が動く公式リーグに、人々は熱狂しています。強いロボットを操るファイターは、一攫千金を狙い、リーグ戦からストリートファイトまで、様々な場所で勝負を繰り広げるのでした。
チャーリーは、ロボットファイターです。妻と別れ、夢もプライドも失くし、田舎町を転戦する三流のロボットファイターとして日々を送っていました。
ある日、チャーリーは、別れた妻が亡くなったことを知ります。そして、自分には、息子・マックスがいたことも知ります。チャーリーは、一度も会ったことがないマックスに対して愛情を持つことができません。
チャーリーは、妻の姉・デブラ夫妻がマックスを引き取りたがっていることを知ります。そして、デブラ夫妻が金持ちであることに気づきます。そこでチャーリーは、借金を返して新しいロボットを手に入れるために、デブラ夫妻に対し、10万ドルで養育権を渡すと持ちかけます。
デブラ夫妻は、
「ヨーロッパ旅行に行く3ヶ月の間、マックスを預かってもらう」
という条件付きで、それを承諾します。
チャーリーは前金をもらい、新しいロボット「ノイジーボーイ」を購入して試合場に向かいます。息子マックスは、チャーリーを嫌っています。なぜなら、自分が金で売られたことに気づいていたからです。けれど、ロボットとゲーム好きなマックスは、一緒に試合観戦にくっついていきます。
対戦相手「ミダス」との試合は、最初は優勢でしたが、結局負けてしまいます。再起と夢をかけた戦いに敗れ、大切な「ノイジーボーイ」はスクラップになってしまいます。
それでもあきらめきれないチャーリーは、マックスと共にスクラップ置き場に忍び込み、金になりそうな物や、修理に使えそうな部品を探します。
そして、マックスは、泥に埋もれたロボット・アトムを発見し、持ち帰ります。アトムは一世代前のロボットで、動きを真似するシャドー機能が付いた練習用でした。ボデイは小さくパワーもないので、チャーリーは試合には使えないと判断します。
けれど、アトムが気に入ったマックスは、場末の試合に出場を勝手に決めてしまいます。予想通り、マックスとアトムは初めての試合に苦戦を強いられます。しかし、きわどいところで、チャーリーの的確な指示により、逆転し初勝利をおさめます。
そして、マックスはシャドー機能によってチャーリーのボクサー技術をマックスに教えはじめます。また、チャーリーも、アトムがマックスのダンスを真似ているのを見て、試合前のパフォーマンスに使えると思いつきます。
その後、アトム独特の戦い方が評判を呼びはじめます。アトムが試合前に行うダンスもそうですが、何より、チャーリーの試合勘と、マックスのロボット操作テクニックがいい具合に効果をあげ、勝ち続けていくことになります。
そしてチャーリーとマックスのもとには、次々と試合のオファーが舞い込みはじめます。やがてアトムたちの戦いぶりが、WRB興行主の目に止まり、ついにアトムチームは公式リーグ戦という大舞台での試合を実現させるのでした。……
REVIEW
最初は他人同様で、ギクシャクした親子関係です。
しかし、力を合わせてロボットファイトで勝ち続けるうちに、絆が生まれはじめます。
二人ともお互いに不器用で、うまく関係を築くことができません。
しかし、段々と二人の間に積み重なってくる信頼は、武骨で温かく、見ていて気持ちが清々しくなります。
また、個性的なロボットたちが戦うロボットファイトは、見ていて思わず興奮してしまいます。
格闘好きもロボット好きも満足させてくれる素晴らしい内容でした。
この作品の評価は星4つとさせていただきます。色々な人を魅了する「カッコよさ」がいっぱい詰まった秀作でした。
K・Kazのこの映画の評価4
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監督/ ショーン・レヴィ
製作国/アメリカ
公開/2011年
出演者/ヒュー・ジャックマン
原作/リチャード・マシスン『四角い墓場』
上映時間/ 127分
writer/K・Kaz