それまで私立大学の学生募集の仕事で宣伝とか広告のことやオープンキャンパスや学校説明会など20年間やっていました。年間に相当の予算をいわゆる広報費として使ってきました。でも「なんか変だな」という違和感をいつも感じていました。たとえばお金を出した学校の情報が大きく出て広告費を出さないところはページもないという学校情報誌があります。情報に網羅性がないのに学校情報誌といえるのかと疑問でした。
まあそういう業界だから仕方ないと思ってきましたが、やはりこれではいけないと思ったのが2011年の東日本大震災とそれに続く福島第一原発の事故でした。
マスメディアはスポンサーである大企業(この場合は東京電力)のことの悪い情報を出さない。世界中で外国メディアが流す情報も国内メディアは触れなかったのです。
そんなことからソーシャルメディアの可能性を探り始めました。マスメディアの対義語がソーシャルメディアなのです。
「組織」に対して「個」
個といっても自己中の個人主義ではなく、「個」が集まって社会をつくるという「個」です。
これがソーシャルってことかなってわかってきて、定年を待たずして「組織」を飛び出しました。
そのあたりの経緯や武勇伝はおいおい書こうと思いますが、自慢話をしてもしょうがないので、考えていることを書きます。
個で頑張っている人、面白いことを考えている人、埋もれさすにはもったいない才能を持った人が社会には一杯います。ただ、それを伝える手段を持たないのです。
「大きく宣伝できれば売れるのに」
と悔しい思いの方をたくさん知っています。
特に音楽やアートの世界の人。
それをなんとかしたい!
世に「問いたい」
正当に評価を受けさせてあげたい。
掘り出したばかりのジャガイモのようでも、「もまれる」ことでもっと良くなると思うのです。
私たちの社会として一度もチャレンジせずに諦めさせてはいけない気がします。
美味しいパン屋さんの評判が口コミでどんどん広がるように情報を拡散できたらいいなあと思います。そのお手伝いをするために起業しました。
いいものはみんなの「いいね!」やシェアなどの評価によって広がっていく社会が作れたらいいなあと思っています。(評価経済社会という言い方をします)
初めましての挨拶の最後に動画を一本紹介して終わります。
「思いは招く」