そういう時、英語ではそうやっていうんだね!って思った話。

一条響(ぺこ)

 

 

20歳の春、一生懸命バイトして溜めたお金で僕はニュージーランドに英語を勉強しに留学に行きました。ちなみに僕の英語スキルは中学生レベル。「
I am a pen.」とかそういうレベルです。英語は学校で習ったというよりも、友達にもらった洋物AVで勉強したという感じです。

そんな僕は飛行機の中で考えました。「I am a pen.」レベルの僕では、普通に英語を勉強しても、喋れるようになれない。だから現地でブロンズヘアーの彼女を作ろうと思いました。期間は2ヶ月。それだけあれば、彼女の一人や二人は簡単にできるだろうと僕は思いました。そして、僕は精神的にもろくて、よくあらゆることから逃げ出してしまう性格なので、自分自身を奮起させるために自分自身と鉄の誓いをしました。それは、彼女ができるまでは自慰行為をしないということです。

20歳って言ったら「歩くち○ち○おばけ」と言われるような世代です。その年の僕にとっては、行動せざるを得ないシチュエーションでした。だから僕は、ニュージーランドの夜の街で、語学学校で目が会うたびに、片言の英語でアプローチしました。

何度か連れ出して、スタバに行ったりしましたが、「I am a pen.」の僕には、面白い言葉が何も出てきません。2ヶ月が終わろうとするその頃には、ガラスのハートと言われた僕のハートは、プレパラートのハートまで薄くなっていました。

明日は、もう飛行機で日本に帰る日になりました。自分の心に手を当てて、「俺にはやり残したことはないか」と自分に聞いてみました。そして、心がジーンとした後、一気にムラムラしてきたので、人生で初めての風俗に行くことを決意しました。

風俗もののAVとかは見たことがありましたが、実際に中に入ったことはありませんでした。日本で行ったことがないのに、一発目が海外なんて、いい思い出話になりそうだと思いました。

そして僕は、「サロン」と言われるお店に行きました。どう見ても、マッサージ屋さんです。僕は、怖い人が出てきたら嫌だなと思いながら、お財布をぎゅっと握りしめてお店の奥へ入って行きました。

お店の奥に入ると、個室が何個もありました。さっきおもてから見えたマッサージ台はカモフラージュだったことがなんとなくわかりました。そして、僕はその中の一室に誘導され中に入りました。

久しぶりに自分には心臓がついているんだって思うぐらいドクドクしていました。多分、bpm170ぐらいはあったと思います(笑)そして、現地の綺麗な方が入ってきました。まさにビデオの中で見た髪の金髪のお姉さんでした。

何を話したかは覚えていませんでしたが、興奮して感情が乗っているからか、この2ヶ月で一番英語が話せた瞬間でした。

当時、経験人数が二人だった僕には、大変な刺激でした。

出てくる言葉出てくる言葉が、本当に新鮮でした。

英語を話す人って、そういう時は本当に「oh,yes」っていうんだと初めて知りました。

「oho,yes」を連呼されたときに、これって日本語訳したら、「はい、そうです」になるのかなとか考えたら、笑いを隠せずにはいられなくなりました。

笑いを耐えて、腹筋がプルプルしている状態でした。しかし、2ヶ月間、本能のまま生きることを許してもらえなかった僕の2世は、僕が腹筋をプルプルさせていても、素直でした。全てをされるがまま受け止めていました。

そして、そろそろフィナーレです。僕の足にはすごく力が入り、お姉さんはニタニタしながら、僕の上で舞っていました。(もちろん、その言葉を言いながら。)

多分、物心ついてから、2ヶ月間溜めたことってなかったと思います。もしかしたら、俺のこの何万?何億?もの可能性を秘めたこの子たちって、ギネスブックに乗るんじゃないというぐらいの量が出ました。

そして、そのときに言ったお姉さんの言葉が僕は、6年経った今でも忘れられません。

英語だとそうやって言うんだね。笑

って、思いました。

お姉さんは言いました。

「oh, many babies!!」(たくさんの子どもたちだね)

絶頂の後にあんなに笑ったのは、初めてでした。

そうやって生の英語をたっぷりと味わった僕は、いまでは「I am a pen」を卒業して、toiecで800点取れるレベルまでにはなりました。

来月に行くニュージーランド旅行では、現地の素人に「oh, many babies!!」を言わせることが、僕の目標です。

 

 

 

 

おしまい

 

 

 

執筆者紹介

一条響(ぺこ)

元銀座バーテンダーです。

 

 

 

 

 

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