『サマーウォーズ』CINEMA REVIEW~「これは新しい戦争だ。」

 
サマーウォーズ オリジナル・サウンドトラック

 

 

今回は邦画「サマーウォーズ」をご紹介します。

 

STORY

世界中の人々が集うインターネット上の仮想世界OZ(オズ)。
ユーザーはパソコン、携帯電話、テレビなどから自分のアバターを使い、ショッピングやゲームだけでなく、現実の納税や行政手続きなどの様々なサービスを利用できます。OZの管理権限や個人情報などは、暗号セキュリティによって守られており、世界一安全と言われていました。

ある日、高校2年生の小磯健二は、憧れの先輩・篠原夏希から一緒に夏希の実家に行くという「バイト」に誘われます。実家には夏希の曽祖母・陣内栄の90歳の誕生日を祝うために、26人の親族が一堂に集まり、健二は栄を元気づけるために、「夏希の婚約者で、旧家の生まれの東大生」のふりをすることになってしまいます。

その夜、健二の携帯電話に「数字の羅列」が書かれた謎のメールが送られてきます。数学が得意な健二は、寝ぼけながらも、それを何かの問題だと思って解いてしまいます。しかし、それはOZの管理権限の暗号パスだったのです。翌日、OZは謎の人工知能ラブマシーンに乗っ取られ、その影響はOZと密接に関係している現実世界におよび、大きな混乱を引き起こしてしまいます。
そして、その犯人が健二だとニュースで報道されてしまいます。健二の正体もバレ、陣内家は大混乱となってしまいます。そして、街中がシステムの混乱で対応に苦しむなか、栄は人脈を駆使して被害の軽減をはかり、事態は小康状態になります。

しかし、長らく家を出て行方不明だった侘助がひよっこり戻って来て、陣内家は再び混乱に陥ります。
ネットワークの中に潜んでいたラブマシーンも再び動き出し、更に深刻な事態を巻き起こすのでした。

 

 

REVIEW

夏になって遠くの空にある入道雲を見ると、人生を変えるような、ワクワクするような大冒険・大事件が起こるような気持ちになります。

「サマーウォーズ」は、そんな空想を具現化したような作品です。

仮想現実世界・OZでのネットワークと現実世界での家族の繋がり、と言う相反するものが融合し、現代的でスケールが大きい話になっています。

皆がOZの混乱によりオタオタするなか、率先して事態を収拾しようとする栄おばあちゃんの、
「いちばんいけないのはおなかがすいていることと、独りでいることだから」

「あんたなら出来る。出来るって。そうだよ。その意気だよ」

「家族同士で手を離さぬように、人生に負けないように、もし、辛い時や苦しい時があっても、いつもと変わらず、家族みんな揃って、ご飯を食べること」

と言う言葉は、ネットも世代も飛び越えて心に響いて元気と自信が湧いてきました。

そんな栄おばあちゃんに背中を押されるように、陣内家の人達は自分の得意分野を生かし、汗びっしょりになりながら、事態の収拾にあたります。
「ちきしょー」
「どうなってんだよ?!」
と言いながら、少しづつひたむきに自分の仕事を全うしてゆく姿は、ネットの中の仮想社会を支えるのは現実の人間だということを思い出させてくれます。

ネットや仮想現実を題材とした作品というと、満たされない現実を埋めるために嘘で塗り固めた独りよがりの世界や心の繋がりのない空虚な世界として描かれることが多いですが、この作品の中では人と人とをつなぐ、血が通って温かみのある繋がりを作り出すツールとして描かれているのが新鮮でした。
むしろ、やり方によっては世界中の人達と瞬時に繋がれるという素晴らしさも描かれていたように思いました。

本作品の評価は星3.5とさせていただきます。

 

K・Kazのこの映画の評価3.5

(本サイトでの、レーティング評価の定義)
☆☆☆☆☆(星5)93点~100点
☆☆☆☆★(星4.5)92点
☆☆☆☆(星4)83点~91点
☆☆☆★(星3.5)80点~82点
☆☆☆(星3)69点~79点

「繋がり」の未来や可能性、自分の得意分野をもって頑張ることの素晴らしさに気付けた作品でした。

 

監督/細田守
製作国/日本
公開/2009年
上映時間/115分
キャスト/神木隆之介
桜庭ななみ

 

 

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