北海道旭川・美瑛旅行記 in 2016、エピソードⅢ、浴場荒らしの復讐

今回は、旅行当日に泊まったホテルでのお話になります。

さて、こちらが旭川から歩いて5分のホテル、ラッソグランデ旭川になります。

 

 

 

新しくて、広かったです。
キレイですし、オススメですね。

 

 

朝のバイキングが充実しておりました。
朝食代込みにしたほうがお得かもしれません。
別代金になりますと、大人1700円です。
高いですが、その価値はあるバイキングだと思います。
ジュースの種類も豊富ですし、焼きたてのオムレツを注文したりもできましたし。
イクラご飯があったりだとか。

 

お風呂も良かったですよ。
壺の湯だとか、泡風呂、室外風呂、水風呂など、種類がたくさんありました。5つくらいはあったのかな?

 

一晩あけて、朝になりました。
ひとっ風呂あびてから、バイキングに行こうと、ぼくだけお風呂にはいりにいきました。
(にゃん子さんは、その気分でないということで、室内に残留しております。)
入浴客が2人くらいしかおらず、
「ほとんど貸し切り状態やんか~」
と喜んで、脱衣場のカギを手にもって、まず体をあらい、半露天の室外湯へ出ました。
「いや~、ええ湯やのう~」
と浮かれていたのもつかの間、本来ならば、腕にゴムを通してつけておくべき脱衣場のカギがありません。
「ん?」
すこし慌てて、さっき、体をあらった洗い場へもどります。それまでの行動範囲は狭く、カギを置き忘れているとしたら、そこか、かけ湯したところか……とにかく、わずかの箇所しかないはずです。

でも、探しても、カギがないのです。
「まさか、盗まれたか?!」
真っ青になりました。
すかさず、脱衣場のロッカーへ急行します。
しかし、そこには、誰もおりません。
自分のロッカーの番号も、だいたいしか覚えていませんでしたが、そのあたりは無情にもカギが閉められています。
もう一度、洗い場へ行き、カギを探しますが、当然のようにカギはありません!
こうなったらもう、浴場のすくない客が、全員泥棒のように見えてきます。
知らないあいだに、カギを狙われていたのか……。。。
仕方なく、真っ裸のまま(もちろんタオルで前は隠しておりますが)、壁にとりつけられた電話を耳に当て、スタッフに助けをもとめます。
「これこれこうゆうわけで……」

1、2分くらいで、すぐに男性スタッフがやって来てくれます。
そして、にゃんくのあられもない姿を見て、タオルを手渡してくれます。
「どうぞ……」
本当に、ごめんなさい。自分の不注意で、こんなことになって……。スタッフの方には、返す言葉もありませんでした。
どうするのかと思っていると、スタッフの男性は、お風呂の方を探しはじめました。
にゃんくが既に探した場所を、時間をかけて、もういちど探しはじめる男性スタッフ。
「……」

そこでにゃんくに、おそろしい予感がこみあげてきます。
すでに、浴場荒らしの犯人は、この場にはおらず、にゃんくの使っていたロッカーのカギをあけ、ホテルのカギを強奪し、今頃、ホテルの部屋にひとりぽつねんと窓の外をながめているにゃん子さんを襲っているのではないか、と。
そして、金目のものを奪い、抵抗したにゃん子さんに危害を加えているのではないか、と。……
考えはじめると、日頃テレビでおそろしいニュースをたくさん聞かされているにゃんくは、いても立ってもいられなくなってきました。
そんな心情は露しらず、 スタッフの男性は、念入りに洗い場から、半露天の風呂、壺の湯などを点検して回っています。
そんなことより、早くにゃんくに浴衣をわたして、今すぐホテルの部屋に戻り、にゃん子さんの無事を確認せねばならぬのではないか?! 後で途方もない事件が起こってからでは、時すでに遅しなのではないか?! 悠長に探している場合ではないのではありませんか?!
などと、にゃんくの頭には、ちりぢりの思いがこみあげてまいります。
でも、カギを手放した責任は自分にありますので、なんとなく、そんな思いも口に出せずに、こみあげてくる気持ちをおさえ、スタッフの男性の探したあとを、もういちど、カギをさがしてまわることにしました。

 

そして、洗い場の椅子をひっくり返してみても、シャンプーとリンスのあいだを探してみても、やっぱりカギはなく、半露天の湯の方に行ってみて、湯船の中に沈んでいるそれを発見しました。
「ありました!」
喜びいさんでスタッフの男性のもとに駆けつけました。スタッフの男性は、
「ああ、良かったですね」
とさもよくある出来事のように答え、にゃんくは、ただ平謝りしかできません。しばらくしてから、男性は、また本来の仕事へと戻って行かれました。
しばし呆然とするにゃんく。
気をとりなおして、半露天の湯に軽く入浴しなおし、(もちろんカギは、ちゃんと腕にとおしてあります。二度と失うことはゆるされません)

 

浴衣を着てホテルの部屋にもどると、問題のにゃん子さんはと言うと、無事でした。
「全然人おらんかったよ~」
 と、にゃんくは、すいていたお風呂のことを自慢したのでした。
「行けば良かったのに」
「そうなの? (私も)行けば良かった!」
 と悔しがるにゃん子さん。
にゃん子さんには、お風呂でとんでもないハプニングに見舞われていた出来事は想像もつかないようです。
 そのようにして、カギの話はなかったことにされたのでした。

 

 

 

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