『ザ・タウン』CINEMA REVIEW~「トラウマになる体験。」

 

 

 

 

 今回は洋画「ザ・タウン」を紹介したいと思います。(一部ネタバレあり)

 まずは、「ザ・タウン」のストーリーからご紹介します。

 

 

 

 

 ボストンの北東部に位置するチャールズタウン。
 そこでは銀行強盗が多発し、まるで職業のように、親から子へ継承されることさえあります。この町で生まれ育ち、「伝説の強盗」と語り継がれる父をもったダグは、内心ではこの街から抜け出すことを願っていました。
 しかし、その思いとは裏腹に、今では強盗一味のリーダーにおさまり、狭い街角で家族のように育った3人の仲間たちと、ひとつの証拠も残さずFBIや警察を出し抜く完全犯罪に命を張っていました。

 

 その日、ダグは、綿密な計画をねり、銀行を襲撃します。
 しかし、逃走するまでのあいだ、時間稼ぎの人質として、支店長のクレアを連れ去る羽目になってしまいます。
 仕事が終わって逃走した後にクレアを解放してから数日後、彼女がタウンの住民だと知ったダグは、あの時に何を見たのかを確認するため正体を隠して彼女に近づきます。決して交わるはずのなかった2人が出会い、やがてダグは恋に落ちてしまうのでした。クレアと共に平穏な生活を夢見るダグでしたが、その頃、FBI捜査官フローリーは執拗な追求によって、ダグと仲間を追いつめつつありました。

 


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 平和な毎日を求めてタウンを出ていこうとするダグとそれを許さない仲間のジェムや元締めの「花屋」。
 そして、クレアに忍び寄る裏社会の手。
 仲間を裏切るか、愛を失うのか……。ダグは人生最後の大仕事として大リーグスタジアムの襲撃へと向かうのでした。

  

 強盗はもちろん犯罪ですが、固い絆とプライドを持って任務を遂行するその姿は「鬼平犯科帳」などに出てくる盗賊のように、善悪を超えた威厳を感じます。
 それと同時に、汚れた世界から足を洗おうとしても、裏社会の掟や生まれ育った周りの環境、仕事仲間とのしがらみがそれを許してくれず、簡単には抜け出せない息苦しさも描かれている、骨太のクライムサスペンスです。

 

 そんな中、ダグとクレアの恋愛は、ありふれているけれど血生臭く緊張感に溢れたシーンの中で青空のように美しく輝いていました。

 

 本作品の評価は星4とさせていただきます。正統派で見ごたえあるサスペンス映画やアクション映画を見たい人にはぜひお勧めの1作です。

 

 

 

 

 

 

執筆者紹介

 

K・Kaz

石川県在住の男性です。

週末には、映画を5~7本ペースで観ていらっしゃるそうです。

にゃんマガの淀川長治とは、この方のことです。

アカウント名kitamotoで、ショートストーリーもアップロードしています。

 

 

 

 

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