『デスノート Light up the NEW world』映画レビュー~「これで、すべてを終わらせる。」

 

writer/K・Kaz

 

 

 

今回は、「デスノートLight up the NEW world」~「これで、すべてを終わらせる。」のレビューです。

 

STORY

 

名前を書かれた人間は必ず死亡する「デスノート」によって凶悪犯たちを次々と死に追いやった「キラ」こと夜神月と、世界的名探偵「L」の壮絶な頭脳戦から10年。

死神が人間界にデスノートをばらまき、世界中で再び凶悪犯達の不審死が相次ぎはじめます。

巷では「キラ」の復活がささやかれる中、かつて夜神総一郎が立ち上げたデスノート対策本部では、キラ事件に精通した三島をはじめとする特別チームの捜査官たちが、真相を解明するべく奔走していました。

やがて、「Lの正統な後継者」である私立探偵・竜崎が捜査に参加し、対策本部の三島は部下達と現場に急行、その容疑者と思われる人物の追跡に当たったところ、それは一人の女性でした。

そして、その犯行の最中突然倒れて、デスノートを持ったまま心臓麻痺で死んでいました。

それはつまりこの少女の他にもデスノートを所有する者がいるということでした。

本部で、そのデスノートに触った三島達は、そのデスノートに付く死神の姿を目にします。

ベポと名乗るその死神は、今この地上には6冊のデスノートが存在すると告げて消えます。

そんなある日、本部のパソコンが何者かに乗っ取られます。

それは、本部だけに収まらず、日本全国の電波をジャックしていました。

そこに映し出されたのは、かつてキラと名乗り殺人を犯した夜神月の姿でした。

キラの後継者として容疑が掛かったのは、かつてキラと行動を共にしていた弥海砂にも捜査の手が入ります。

しかし、海砂は所有権を放棄しデスノートの記憶を失っていました。

そんな彼女にプレゼントが届きます。

そこにあったのは、かつてキラが使っていたデスノート。

それに触れた彼女は、当時の記憶を取り戻します。

さらに、海砂にある人物が接触します。

先日電波をジャックしキラの映像を流した張本人、そしてデスノートの所有者の一人で、自分の事を「キラ」の後継者と信じる紫苑でした。

 

REVIEW

 

 

今回は、「世界に存在していいデスノートは6冊まで(それ以上のノートには書いても効力がない)」と言う新ルールが追加され、新たな頭脳戦が展開します。

 「キラ」は本当に復活したのか?

世界中の犯罪者を殺しているのは誰なのか?

最後に6冊のデスノートを揃えるのは誰なのか?

  物語のもう一つのカギとなるのは、デスノートの所有権を放棄すればノートに関する記憶をすべて失うと言うルールです。
シナリオを書いた本人も自分のやったことを覚えていないかもしれず、味方と思っていた誰かが実は黒幕という事もありうるので油断が出来ません。

 興味深いのは、3人共が自分の正義を貫き通そうと行動しているところです。

 「デスノートマニア」でもある真面目なデスノート対策の捜査官・三島。

Lの後継者として対策チームと行動を共にしますが、チームワークは無視で独自の捜査を進める竜崎。

キラの後継者になろうとする天才ハッカー・紫苑。三島はデスノートを封印するために、竜崎はLの仇を取る為、紫苑はキラの正当な後継者となる為に行動しています。劇中で竜崎が、
「どんなキレイごとを言っても、キラは保身のためにデスノートを使った。
それは悪だ」と言う言葉もそうですが、互いの正義がぶつかり合って争いや悲劇が起こっていて現代のテロリズムを象徴しているように思えます。

更に、サイバーテロと言う要素や、デスノートを兵器として所有しようとする国家のエゴも付け加えられて、より現代的なデスノート争奪戦でドキドキしながら見られる作品となっています。

 

 前後編でたっぷりと頭脳戦が見られた前回と違い今回は1作だけ。ちょっと物足りない感じもしましたので、作品の評価は星3.5とさせて頂きます。しかし、続編もありそうな感じなので、そちらも楽しみです。

 

 

 


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製作国/日本
公開/2016年10月29日
出演者/池松 壮亮、戸田 恵梨香ほか
監督/佐藤 信介

 

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