writer/K・Kaz
現在(2016年11月)公開中のインド映画「PK(ピーケー)」のレビューです。
STORY
留学先のベルギーで、大きな失恋を経験したジャグーは、いまは母国インドのテレビ局でニュース番組のディレクターとして働いています。
当たりさわりのないニュース作りに嫌気がさし、斬新なネタを探す日々をおくっています。
ある日、ジャグーは、奇妙な男を見かけます。
男は、地下鉄で、黄色いヘルメットを被って大きなラジカセを持ち、あらゆる宗教の装飾を身に付けて、チラシを配っています。
男はその不審な行動から、「PK(酔っ払いの意味)」と人々から呼ばれています。
PKは、宇宙からきて、落とし物を見つける為に神様を探しているといいます。
そして、これまで、願いを叶てもらう為に様々な宗教のお寺を回り、言われた通りに修行やお布施を繰り返してきた波乱万丈な物語をはじめたのです。
REVIEW
PKの表情や動きがコミカルで、軽快な音楽にのせて話が進むので見ているだけで楽しい気分になれます。
けれど、実は色々な宗教が入り乱れ、隣のパキスタンとも宗教上の対立が続くインドの現状がさりげなく盛り込まれています。
ところどころで、PKが問題の核心を突くようなことを言ってハッとさせられます。
コメディ映画であり、恋愛映画であり、宗教に振りまわされる人々を皮肉った社会派映画でもあり、最後まで見ると実は奥深い作品だったと気づかされます。
知名度は高くないかもしれませんが、機会があったら是非みてほしい一本です。
K・Kazのこの映画の評価↑
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出演者/アーミル・カーン、アヌーシュカ・シャルマ
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